土曜の夜

週末の東京はまとめるのが面倒なほど遊びほうけていたので、一番インパクトがあったことだけ簡単にまとめよう。
土曜の夜はF先生wと会うためにいつもの○○ゼリアに行ったんだ。私は木曜の夜は同僚と、金曜の夜はid:kash06と飲んだくれていたので土曜の夜はノンアルコールで夕食を楽しんだ。お馴染みのドリンクバーのおかげで長時間の会話も快適さ。
日付が変わる頃にF先生wと分かれてJRで*1ホテルを目指す。ホテルが五反田なので上野駅で山手線に乗り換えようとしたんだ。殆どの路線が終電を過ぎていたが、幸い山手線外回りは最後の一本が数分後にやってくるらしい*2。ホームを移動して一息ついた私はなんとなく電車の到着時刻を示す電光掲示板を見上げたんだ。ちょっとヒマだったからね。するとどうだろう。環状線のはずの山手線に終点が表示されているじゃないか。ちょっと考えれば「終電なんだからどこかで止まる」のはすごく当たり前のことなのに、このときの私はしばらくその意味が分からなかったんだ。これはお上りさんである自分の無知を呪うしかない。状況を簡単に書くとこうだ。表示されている終点の名前は「品川」。そしてこれから私が通るはずの駅名は上野→御徒町→秋葉原→神田→東京→有楽町→新橋→浜松町→田町→品川→大崎→五反田だ。これが何を意味するか分かるかい?そう、私は五反田に帰りたいのに電車は二駅前で止まってしまうというんだ!
どうするブラザー。とりあえず到着した電車に乗り込み、見たことがないほどガラガラに空いた山手線の中で考えた。二駅とはいっても都心部の駅の間隔は狭い。実際電車の走行時間も二駅でたったの五分だ。この距離ならば徒歩でも行ける気がする。その場で愛用の京ぽんをつかってググってみる*3。検索結果によると30分程度で行けるらしい。こんな時は京ぽんが本当に便利だね。道が全く分からないので、多少時間が多くかかることを覚悟しつつ大きな通りをひたすら歩いて行くことにした。これなら迷ったときでもタクシーで帰ることが出来ると思ったんだ*4
電車が品川に着くと、酔っぱらって車内で寝こけているオジサンたちを横目に意気揚々と改札を抜ける。馬鹿みたいに広い品川駅をまっすぐ抜けてそのまま青看板がでているような大きめの通りへ出る。そういえばどこかで書いていると思うんだが、実は私は極度の方向音痴だ。品川なんていう見知らぬ土地では当然どちらに目的地があるか何て分からない。それでも妙なテンションだった自分はなぜか特に迷いもせずに曲がったんだ。何を根拠にしていたのか今となっては分からないけどね。そこで途中の住所の表示や地図を逐一確認して現在位置と次の駅までの距離と探した。歩くときには目的地までの距離が分かるか分からないかで疲れが全然違う、と言うのがその理由だ。そして10分ほど進んだところで品川駅と次の駅までの距離が乗っている地図を見つけた。さすがは東京の地図。とっても親切だね。その表示によるとその場所は品川駅からも田町駅からも約1.5kmほどのところだった。…田町?先ほど通過した駅じゃないか。どうやら逆向きだったらしい。
地図でとりあえずその通りを逆向きに歩けば大崎駅にたどり着けそうなことを確認。気を取り直して歩く歩く。品川駅周辺はオフィスビルばかりで深夜は人の気配はあまりしない。見かけるのはタクシーと巡回中の警察ばかりだ。この辺は北海道民としてはすごく奇異に感じる。タクシーの台数も結構なものだけど、巡回する警官の数が異様に多いんだ。あのあたりはあまり治安がよくないのだろうか。近くに住宅がなさそうなあたりで一人で歩いているときは、正直なところ不審人物扱いされていそうな気すらしたよ*5
このあとは時々出てくる青看板に「大崎」「五反田」の文字も出てきたし、通りに沿って歩くだけだったのでとっても順調だった。北海道だったら地獄といえるような気温と湿度ではあったけど、途中の自動販売機でスポーツドリンクを一本買って少しずつ水分を補給して歩いたからこれといって困ることもなかった。150円かかったけどタクシー代の初乗り料金よりはずっと安いから全然高いとは思わなかった。そういえば結構な距離を歩いたのに、いつもだったら感じるようなかゆみが一切無かった。湿度と汗でジーンズと足がこすれずに張り付いていたからだろうか。
大崎駅周辺では再開発っぷりにとっても驚いた。あんなに大きなビルを大量に造っていったい何に使うんだろう。道民にはさっぱり想像できないよ。しかもアレでまだ開発中だって?もうついて行けない世界だね。
大崎駅を超えたあたりで陸橋を渡ったため、次の五反田駅周辺の明かりが見えた。目的地が視認できればやる気も出てくる。だいたいの方向もわかったのでやや曲がりくねった道でもなんとか迷わずに済んだ。大崎から五反田への道は割と明るいし人通りもあるせいか、ずいぶん早く着いたような気がした。

何てことをやって結局ホテルに到着したのは2:30頃。翌日のホテルのチェックアウトが10:00なのに目が覚めたら9:30だったので朝食を食べ損なったのが唯一の失敗かもしれないな。



なんとなく英文を和訳したかのようなさわやか爽快文章を目指してみたが無駄に疲れた。

*1:自社近辺は地下鉄ばかり走っているが、やはりSuicaが使えるJRの方が快適。

*2:ちなみに内回りはもう終わっていた。

*3:「ググって」を一発で変換したATOK 2005万歳。

*4:だったら最初から乗れ、と言う無粋なツッコミは却下だ。

*5:実際に不審だけどね。