政治家は神じゃない

先日山手線に乗っていたときのこと*1。60歳代と思われる男性二人が小泉批判を展開していた。いかに現政権に問題があり、首相が無能であるかを朗々と並べ立てる姿は横で聞いていて*2なかなか面白かった。わりと政権批判にありがちだと思うのだが、ピンポイントに問題点だけを指摘し続けるだけのトークが延々と続くのだ。改善案や代替案を提示するでもなく、よかった点を上げるわけでもない。
「だったら自分は出来るのか?」なんて子供じみた突っ込みをする気はないのだが、こういった人たちは政治家『先生』に過剰な期待をしすぎているんじゃないかと思えてきた。彼らは別に全知全能な神じゃなくて無能な人間の一人に過ぎないのだから、未来が見通せるわけでも人心を捻じ曲げたり出来るわけでもない。評価できるところを評価せずに(自分にとって都合が悪い)問題点ばかりあげて悪口を言っても何の解決にもならない。きっと今の日本国内は全体的にこんな感じなのかと思うとちょっと悲しい気分になってくる。
自分もそろそろそういった面にも意識を振り向けて、考える時間を増やしていかなければならないと思ったりする恵比寿駅だった。

*1:おお、東京ブロガーっぽい。道民だけど。

*2:別に聞き耳を立てたわけではないが、真横で電車の音に負けじと大きな声で話していれば嫌でも聞こえてくる。