PS3の販売価格は6万円台

私は当分は手を出す気がない次世代ゲーム機。ついにPS3の発売日と販売価格が公表された。正直なところあまり魅力的な価格帯には思えない。価格からするとMac miniあたりと重なるが、いよいよコンピュータとゲーム機の間でリビングの争奪戦が本格化するということだろうか。今までの感覚だと一般顧客がMacを買うとは思えなかったが、Front Row+Apple Remoteコントローラ+Bonjour+有線/無線LAN全機種標準搭載の今のMacなら重たい上に(ゲーム以外の用途で)使いやすいとは言えないゲーム用コントローラでの操作が必須のPS3にも勝てる気がしてくる。
今後五年を見据えた性能なのだろうが現時点の価格を見ると多くの顧客は二の足を踏むだろう。さらに現在のほとんどの家庭のテレビではゲーム機本来の力を発揮させられないとなればなおさらだ。さらにHDDが標準搭載となり、利用を前提としてゲーム開発されるとなると、各地でHDDの故障による悲鳴が上がりそうな予感。そのうちアイオーデータあたりから「PS3バックアップ完全対応外付けHDD」とか発売されるのだろうか。
市場が次世代ゲーム機として登場を待っている製品を指して「ゲーム機として見てほしくない」なんて言ってしまえる逝ってしまった社長に乾杯。PS2が格安DVDプレーヤとしてみてもらえたのは発売時点である程度DVDプレーやの市場が出来上がっていたからであって、PS2がDVDプレーヤ市場を作り出したわけではない。このあたりで序盤は予想以上の苦戦を強いられるような予感がする。
この雰囲気だと国内では本気でWiiがシェアを押し返す可能性が出てくるなー。さらに海外の市場では本気でXbox360がいいところにいけてしまうかもしれない。

などとネガティブなことを並べ立ててみたが、もし、万が一、うっかり市場がこの「コンピュータ」を受け入れると非常に面白い予感がすることも事実。この過信とも取れるSCEIの動きが世界にどのような影響を与えるのか遠くから眺めて起きたい。