札幌が誇るがっかり観光名所「札幌市時計台」

日本の三台がっかり名所にも数えられる「札幌市時計台」。札幌市民としては過剰な期待をされてがっかりされるという扱いが残念でならない。

そもそも「時計台」という名前は正式じゃない(正式名称:旧札幌農学校演武場)し、時計は本来の主目的ではない(元々の用途は演武場)し、周りのビルが高いせいで美しい見た目が評価されない。あれは北大の博物館の年表を見た後に訪れると中の年表とリンクしていて面白いのにそういった評価をされないのが残念。

さらに歴史をひも解けば、「最初は時計ではなく鐘楼に大きな鐘を吊り下げていたけど人が手で引いていたので時報として正確じゃないし大学としては振動により実験に支障をきたすから塔部分を増築して時計を設置して中から時報を鳴らして正確な時報と振動問題を解決した」とか「生まれたとき全然時計台じゃない」みたいな目線でも楽しめて非常にナイススポットである。

ちなみに新選組二番隊組長永倉新八が当時の学生に請われて指導に来た、とされている(今でも北大正門横に『新選組隊士永倉新八来訪の地』と記された案内板がある)がこの時期には既にこの演武場は札幌区(後の札幌市)に買い取られて現在の「時計台」の場所に移設されていたので永倉新八がこの建物で指導を行った、ということはない。

…解説を加えれば加えるほどがっかり感が増してくるのは何故だろう。