エレベータのワイヤーが一本切れたところで落下したりしない

http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2100049/detail

シンドラー社のエレベーターが、世間を騒がせているが“もしも乗っていたエレベーターのワイヤーが切れて落下したら、エレベーターの中はどういう状態になるのか?”ということを考えてみたことはあるだろうか?

この記事は上記の一文から、乗りかごが乗せている人や荷物と同じ速度で落下することから擬似的な無重力体験ができる、という話をしている。たしかに「落下したら」そのようになるのだが、この記事だけを読むとまるでワイヤーが切れると即エレベータが落ちてしまうかのようだ。
実際のところ、エレベータは定員の10倍の重量に耐えられるワイヤーが最低三本使用して乗りかごを支えている。したがって仮に一本切れてしまってもその瞬間に多少揺れることはあっても、運行に支障はない。さらにワイヤーがすべて切断されたとしても非常ブレーキですぐに止まる仕組みになっている。このため、『非常ブレーキを殺し、ワイヤをすべて切断した場合』にのみ乗りかごは急速に落下する。
シンドラーエレベーターの事故でエレベータの安全性に過敏になっている人がいることが想像される今、こうして義務化された安全策があることもを文末にフォローとして記載しておくべきではないだろうか。
参考:
エレベーター - Wikipedia